No.60 鳳凰花々文様刺繍振袖
税込
身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
■商品について
鳳凰をモチーフにした華やかな図案、刺繍がふんだんに施された大変豪華な振袖です。
上前に描かれた青い山は蓬莱山、幻の仙人が済むと言われた仙境を表し、前身頃や肩に大きく描かれているのは伝説の鳥、鳳凰。
鳳凰は梧桐(あおぎり)の木に棲み、竹の実を食すと言われる、縁起の良い鳥です。
桐や竹も高貴な文様であり、平安時代には天皇家の文様とされていました。
その後江戸時代になると人々の間で、桐・竹・鳳凰の組み合わせが縁起の良い文様とされ好まれ、婚礼衣装や振袖など晴れの日の衣裳に多く見受けられるようになったそうです。
洗練された手描き友禅で描かれた意匠、色とりどりの絹糸を用いた刺繍により、立体感と豪華さをさらに引き立てています。
これほど豪華な振袖は、近年あまり目にすることがなくなり、希少になっております。
着物文化が繁栄した時代、職人の手仕事の素晴らしさを感じさせる、アンティークの逸品です。